アルコル第4号 2001年4月3日

公務員制度改革の大枠

☆「公務員制度改革の大枠」発表

2000年度の終りに内閣官房行政改革推進事務局が「公務員制度改革の大枠」を発表したのは、既にご存じでありましょう。 知らない人は、ホームページ(http://www.gyoukaku.go.jp/ )をご覧下さい。

☆俸給体系の抜本的な改革も

2001年1月に中央省庁が1府22省庁から1府12省庁に変り、いよいよ行政改革が動き出した。行政改革の最終目標である21世紀にふさわしい「この国のかたち」を再構築するために、今度は公務員制度の改革が進められている。

今回の発表された「大枠」の中で、我々、国家公務員の俸給体系の抜本的な改革が含まれている。

これまでは、年功要素のウエイトが高くなっており、組織に安住し職務を全うしない公務員もそれなりの給与を得ることができたが、これを廃止し、能力・業績を重視するように俸給体系を見直そうとしている。

つまり、これまでは特に仕事をせずとも毎日出勤しているだけで、毎年、定期的に昇給したり、数年毎に特別昇給していたのが無くなるだけでなく、働かない公務員は罰せられることになるらしい。そのかわり、頑張って仕事をするとそれに見合う給与を得られることになるらしい。

現在、京都大学内においても、組織に安住し職務を全うしない公務員が少なからずいるのではないだろうか。そのような輩(やから)は、新しい公務員制度が導入される前に、自ら仕事に対する姿勢を改めないと、今後、公務員として働き続けることは不可能となるのではないだろうか。

☆本来のあるべき姿を見つめ直す良い機会

この公務員制度改革は、公務員一人一人が本来のあるべき姿を見つめ直す良い機会ではないだろうか。

今回の「大枠」では、「自ら能力を高め、互いに競い合う中で、使命感と誇りを持って職務を遂行し、諸課題への挑戦を行う、国民に信頼される『公務員』」が目指すべき公務員像とされています。あなたは胸を張って「働いている」と言えますか?

今回の公務員制度改革に対して、頭ごなしに「反対!」を叫ぶのは、本当に正しい姿勢であるのか、一人一人が考えるべきであろう。

なお、上記のホームページでは、「公務員制度改革の大枠」について意見を受付けているので、皆さんも考えを述べるのも良いであろう。


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