昔、物理化学研究室には、当時の堀場先生の作詞になるところの研究室の歌がありました。 ぼくも先輩方が歌われているのを聞いたことがあります(レコードもアリ)。 当時の雰囲気を理解する縁(よすが)として、ここで紹介しておきましょう。
落合朝彦作曲
京大合唱團編曲
堀場敎授作詞
一
花の霞をよそにして
眞理の宮の扉をば
吾開かんと雄々しくも
獨り見つむるは
マノメーターの針の動き
(繰り返し)
嗚呼眞理求めて
共にいそしむ勇士幾名
唯一すじの道を辿る
望みに若き我等のラボラトリ
二
黄金熔さん強き陽に
涼しき海の誘惑も
吾には何んぞラボラトリ
温度はたぎる
ナイターバスの600度
三
錦あやなす樹の間より
冷たき石の部屋にゐて
我が想を練る計算機
氣はさえかへり
カチカチの音我なつかしむ
四
膚つんざぐ冬の夜に
さしこむ月の影さむく
獨り見守る還元爐
我等の誇り
テオリーなる日將に近し