去る9月19日(火)11:00から1時間、支部新執行部と、鎮西学部長の懇談がもたれました。懇談の詳細については、次号のいちょうに副支部長の方から紹介がありますが、ここでは現在のホットな話題、自然史博物館建設について、懇談の席で紹介された中味をお知らせしましょう。
学部長懇談で示された所では、今度の第2次補正予算で、国立大学に博物館を設ける構想が、文部省段階で急浮上し、現在、構想が大急ぎでまとめられています。京大では理学部・農学部・総合人間学部が中心になる形で、15部局にまたがる、いわば附属図書館のような位置付けで建設されるようです。現在、建設可能な場所は、理学部の動植の跡地しかないため、理学部にこの建物が建つことは確実です。
この話は、「全大協」75号(9月10日付け)にも紹介されていた、学術審議会の学術資料部会の中間答申(「ユニバースティー・ミュージアムの設置について」7月20日)が引き金となった模様です。「全大協」では来年度となっていたのが、補正予算の大判振舞で、今年度ということになったようで、とにかく今週中に構想をまとめるという急スピードで話が走っています。
現在のところ、一期分として 3000 m2 の建物計画が立てられつつあります(二期分も 3000 m2。ただしこちらは藪の中)。以前、鎮西現学部長・植物の河野教授などが中心に策定された案は 10,000 m2 というものでしたが、面積的にかなり小さいものになったため、全面的な見直しが必要になっています。理学部では、現在進行中の「ミニ博物館」とのかねあいも気になるところです。自然史博物館の定員としては40名(うち教官・専門官(学芸員に相当)を30名、行政職10名)を要求していくとのことですが、人の手当は建物が立ってからというお話しでした。いつものことではありますが、「人は後からついてくる」「人は後から拠出する」という話になるのは、なんともやりきれない気がします。