いちょう No. 99-6 99.10.7.

独立行政法人化反対の連続学習会  書記長 平井 栄子

理学部支部では、9月20日(月)、22日(水)、24日(金)の昼休みを利用し、お弁当を食べながら独立行政法人化反対の連続学習会を行いました。参加者は、未組合員、学生、院生の参加者も含めて3回とも30名の参加がありました。 講師はいずれも経済支部の方で、第1回(9月20日)は、岡田さんを講師に、独立行政法人化について総論・概論を、第2回(9月22日)は、若林さんに独立行政法人の法体系について、第3回(9月24日)は、大西さんに全大教教研集会の報告をしてもらいました。3回とも昼休みを利用しての取り組みで、討論の時間がとれなかったのでいろんな意見を聞く事が十分には出来ませんでした。しかし、この学習会で、独立行政法人化について少し理解が深まったのではないかと思います。今回のいちょうには、出席されたお二方から感想をいただいています。


独立行政法人化連続学習会に参加して

物理 早田 恵美

今回私がこの連続学習会に参加しようと思ったのは、最近よく話題に上がっている独立行政法人化について、まとまった話を聞きたいと思ったからである。様々な情報はよく入ってくるが、それだけでは頭が混乱してしまって、結局よく分からなくなってしまう。実際に独立行政法人化されるとどうなるのか、頭の整理をするという意味でも、今回の学習会は良かったのではないかと思う。 内容に関しては、かなりわかりやすく例を挙げて解説して下さったと思う。普段は敬遠しがちな法律関係等の話も、比較的すんなりと入っていけたように感じた。

それから、この問題はいろいろな層(学生含む)で関心があると思うので、もっと広く宣伝したら良かったのになあ、と思った。実際には組合員でない人も何人か来ていた様だけれど、あまり情報が行き渡っていない気はする。ビラが張ってあるだけでは、組合員でない人は行きにくいような気がするので、工夫が必要かもしれないとも思った。


学習会に参加して

宇宙 池村 奈津子

「独立行政法人化」何度聞いてもどんなものかわからない。理屈はともかく、具体的に私たちはどうなるのか。学習会で学んだことから想像しても、何もプラス部分が見つからない。非常勤の立場でちょっと考えてみると・・・

1)営業努力 ―― 儲かる図書業務へ??

先ず、積算校費が減るとすれば、当然しわ寄せは非常勤職員に来る。安く使える職員を雇用し、要らなくなれば切る。そして、私たち時間雇用職員は一番先に首を切られていくのだろう。

それは困る。では・・・生き残り手段として、全図書室サービスに課金する。返却期限を過ぎれば延滞料をとる。複写は全て有料。図書が紛失しても買えないので、厳しいチェック体制をとる。夜は勿論、誰も使えない。参考業務一件につき〇〇円、検索一件につき〇〇円。メール配信サービス、ホームページ利用料、それから・・・と、次々と収入の道を考える。大いに儲けて給料分を生み出さなければ。儲かればボーナス分も生み出せるかも分からない。「図書館サービスは今後有料と致します。」こんな看板をカウンターに置きたい。(京大教研のコントでもこんなのがありましたね。)しかし、あり得ない?

2)みんな定員の蚊帳の外 ―― 定員外の定員化??

現在の国家公務員である職員が定員の枠外におかれるということは、定員も定員外もなくなるということじゃないの?単純に考えれば、全大教でのバネリストの発言、「定員外の定員化」もあり得るはず。以前ある職員が私に「これからは非常勤もみんなと同じになるから頑張って勤めてね。」と。しかし、校費予算が少なくなり、運営が厳しくなると、当然、職員の削減、労働条件改悪に繋がる。やっぱり無理か・・・。

3)判子よさようなら ・・・ そして人員削減??

煩わしい判子行政は改善されるでしょうね。どんどんスリム化して、ほっそりなったところで、また、削減。

4)新しい採用の道 ―― 公務員試験はいらない??

新規採用は、やはり国家公務員?それとも、特別の能力、技術があればいいわけ?

なんか、複雑やなあ!!ま、どちらに転んでも職員削減、そして、大学職員は派遣労働者とパート職員が増えてくる。3ヶ月とか、6ヶ月の短期労働者も出てくる。

「まさか、まさか」がここまで来てしまった。さて、私たちはこれからどうすればいいの。


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