いちょう No. 99-5 99.9.22.

副支部長を務めていただいている化学の木寺さんから、この期の活動にかける決意のほどを綴った文章をいただいております。よろしく!


世の中の余りに急な動きの中で ―― 「7月までの私」から

化学 木寺詔紀

副支部長と教員部会の世話役を1年間することになりました。よろしくお願い致します。

7月の支部総会で、多くの参加者の方が、「いくらでも言いたいことはある。しゃべり出したら止まらない。」という発言をされておられて、私のようなものが副支部長などになっていいのだろうか、というのが最初の印象でした。しかし、組合員の多くの方々は程度の差こそあれ、7月までの私と同じような姿勢で、組合に参加されているのではないかと想像します。

職員組合の存在は、今の社会・大学の在り方からいって重要である(または是認できる)。その意味である種の常識として、組合に参加する(または組合費の支払いに応ずる)。....

というのがその姿勢です。執行部がアクティブに活動をするということは、組織を運営する上で不可欠なことですから、私のそのような姿勢は相当程度に改めなければならないわけです。しかし、急に活動に参加するようになった私には、その変化の大きさに、「7月までの私」を置き去りにするような類の違和感を感じています。理想的には、末端までの構成員の様々な声を背景に執行部が動くべきなのでしょうが、今の状況は、末端にいる「7月までの私」を忘れ去っているようです。

双方向のコミュニケーションの場がないことが溝を深める理由であることは誰しも理解していることなのだと思いますが、現実的にはなかなか難しいことです。私のできることは、高々そのような違和感をを持ち続けることぐらいなのかもしれないと思っています。しかしそのような愚痴を言っている間に、世の中の動きは余りに急で、現在ある大学の環境を悪くしかねないことどもが次々に降りかかってきています。今の事態は、消極的な組合員であることに止まらず、積極的な大学人であることを要請されるようにも思えます。少なくもそのような状況であることを伝えることが、最も重要な責務であると感じています。


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