いちょう No. 97-3 97.8.6.

「図書館は情報サービスの最前線」
―― 図書館部会と学部長の懇談

理学部図書館部会

今年度末に中央図書室で1名の定年退職者が出ます。すると理学部の図書掛は、定員が掛長1人ということになってしまいます。こうした状況を踏まえ、理学部支部図書館部会は、去る7月15日学部長との懇談を行いました。懇談では中央図書室が抱える問題に止まらず、各教室専門図書室のあり方など、理学部図書館のビジョンについて、幅広く意見を交わしました。

懇談の中で学部長は、「図書館が大学の教育と研究に密着した情報サービスの最前線であり、図書館はそこに人がいなければお話にならない」、として、定員の必要について理解を示されました。また、今までの長年の図書館構想* の話し合いの中で、最大のネックになってきた、建物問題などについて、今後、理学部図書委員会が積極的に図書館構想についての具体策を出すように、学部長として図書委員長に要請したい、と話されました。

過去20年近くにわたり話し合われてきた図書館構想ですが、一つの方向になかなかまとまりきらず、その時々、次善の策を取りながら、現在に至っています。現状に妥協しつくした策ではなく、その中でも利用者にとってより良く、図書館職員も効率よく仕事をしていけるシステムは、どうすれば実現していくことができるか、図書館職員部会も議論を深めたいと思います。

なお、教室系職員の出張研修旅費の共通経費からの保障については、実現可能なことであり、今後考えていきたいとのことでした。今後理学部支部として、話し合いをしていく必要があります。(文責 那須)

* 80年4月の協議会決定を受けて、81年4月中央図書室が設置。86年には建物の案も含めた、教室図書を中央化する案が策定された。しかし学部全体の合意は得られず、今日にいたっている。


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