いちょう No. 97-22 98.1.29.

非常勤職員の給与支給日を翌月8日から17日にさらに伸ばそうという、大学当局に対し、さまざまな批判の声が上がっています。今回のいちょうでは、そうしたさまざまな声について宇宙の池村さんに、寄稿いただいています。


「非常勤職員の給与支給日変更に対しての問答」

宇宙物理教室  池村 奈津子

 「ねえ、非常勤職員の給料の支給日が、8日から17日に変更になるって、知ってる?」

 「知ってるわ、職組新聞や朝ビラなどに何度も載ってるから。プンプンってとこ。頭に角が生えてる。」

 「通知は非常勤職員のみんな、貰ったのかしら?」

 「部局によって、一人一人に通知されたみたい。」

 「ローンは引き落とし日を変更しておかなければならないでしょう? 休暇も少ないのに。それに変更手数料などとられない?」

 「うーん、どうなんだろう。けれど、8日から17日に延期されたら、その分の生活費はどうなるの? 私はその方が心配なの。」

 「それは、今から、少しずつためておかなければならないってことでしょう?」

 「でも、それで生計を立てているのに、余分なんて無いわ。ボーナスもないし、超過勤務手当もきちんと支給されていないのに、蓄えなんてあるの?」

 「確かに、そーね。当局は、非常勤がこれで生計を立てているということを分かってないのでは?」

 「生活を支えているのに、一方的に変更して何とも思ってないのかしら?」

 「公務員の当月分の給与が当月17日に先払いされているのは、法的に認められ、同じように働く非常勤職員の給与は『物件費』。だから、後払いしか出来ないのですって。『正しいやり方』かどうか知らないけれど、これって、おかしいわね。」

 「私たちは『物』じゃなく、『人間』なんだから、『給与』として支払われるべきでしょう?こんなこと生活権が脅かされるとしかいえないわ。白紙撤回よ。」

 「やむを得ない理由があったとしても、せめて延期分の一時金が支払われて当然だと思うわ。」

 「こんな風に、なし崩しに弱い者いじめが起こってくるのでないかしら?」

 「そういう意味では、私たちが京都大学の職員としてきちんと認められるように、これからも頑張らなければいけないわね。」


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