いちょう No. 97-12 97.11.6.

今回の支部の秋のリクリエーションには、院生の参加もありました。「安定した性格」(加藤さんの評)の支部長の下、若い娘さんにも人気のある支部になるよう、みんなで努力しましょう!


10月25日作陶ツアーに行って参りました

向山 綾子(学生)

10月25日秋晴れの空の下、滋賀県土山町の加藤さん宅で行われた作陶教室に参加して参りました。一昔前の農家そのままの広い土間と囲炉裏のある家で加藤さんと猫ちゃんが出迎えてくれました。

加藤さんの作品について:
一般的な陶器のイメージとは違って、薄くて軽い作りなのに驚きました。見た目は陶器というよりも磁器に近いものでした。すべてお椀、コーヒーカップなど実用品で、形もいたって単純、模様は一切なしでした。しかし焼く時に出る微妙な色のグラデーションがとても美しかったです。加藤さんの作った茶碗で抹茶をいただきましたが、飲み終わった後茶碗をひっくり返して眺めてみたくなる、そういう茶碗でした。

作陶教室のこと:
私たちは粘土を紐状に伸ばして積み上げて器を作る‘てびねり’の手法で作りました。加藤さんはお手本として簡単に直径5ミリほどの紐を長々と作って見せてくれましたが、見るとするとでは大違いで、私は直径1センチ長さ10センチくらいの紐を作るのが精一杯でした。紐作りの後にも難関はありました。厚みを均一にしようとして指の腹で押しているうちに粘土が伸びて形が崩れていくのです。私はコップを作っていたつもりが、いつのまにか上に広がったかご状のものになってしまいました。それならばと、上の縁をちぎったり、ひび割れを入れたりして‘芸術作品’を決め込んでしまいました。自分では面白い形になったと満足でしたが、一良先生の小1のお嬢さんの作品を見ると自然に面白い形が出来ていて、小さい子には到底かなわないと思いました。加藤さんも「子供の作品には手を入れてはいけない」と言っていました。

私たちが作った作品は加藤さんが色をつけて焼いてくれるそうです。今年中には焼いてくれるそうですから、(焼いている途中に割れなければ)来年早々には完成した姿を見られそうです。

とても楽しい一日でした。組合員ではないのに参加させてくださった皆様、ありがとうございました。


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