いちょう No. 97-17 97.12.10.

先月開かれた、全国大学高専教職員組合(全大教)の女性交流集会には、京大からは7人が参加しました。その中で、全体集会の司会など大活躍された、地球の富田さんから寄稿願いました。


第4回全大教女性交流集会に参加して

地球物理分会  富田房江

11月8-9日に全国の大学・高専に働く女性教職員の交流集会が岩手大学で開催されました。今年は全大教になって4回目、女性部と名前を変えて初めての交流集会(2年に一度)でした。

私は要員に当たっていて、1日早く行きました。盛岡はきれいに澄んだ空に、うっすら雪化粧した岩手山が美しくそびえていました。記念公演は川端純四郎先生(東北学院大学)で「子どもたちに平和な未来を」と題して、日本の戦後処理と経済との関わりをわかりやすい言葉で話していただき、とても好評でした。

延べ参加人数は96名で、次の5つの分科会で熱心に交流されました。

分科会での議論

私は24時間を視野に入れた大きなテーマ、(4)の分科会に参加しました。参加者が少なく記録の人たちも発言してもらい、話はあち飛びながらでしたが、関心の高かった介護の問題から議論に入りました。

☆介護の問題:

まだまだ遅れている日本の現実や、ヨーロッパの福祉の紹介をしてくれる参加者もあり、自治体、そして私たちの勉強不足を改めて認識しました。「ボランテイアをしたいと講習を受けている。厳しい福祉情勢ではあるけれども、自治体でできることもある。情報を知ることの大切さを実感している」という参加者の発言がありました。組合として地域の福祉行政について情報を収集し、組合員に知らせたり、アドヴァイスできるような活動ができないものか。そのような調査活動の大切さ、そしてそれを続けていくことで、大きな発展につなげようということが、一致した意見となりました。

☆ゴミ、環境問題:

前回からのゴミ問題、環境問題については、各大学ともずいぶん整理され、清掃体制が改善されてきていることが紹介されました。しかし、まだどこにでもゴミを捨てる人がいて、構内はきれいにはならないことや、外注の清掃業者とのやりとりなど、新たな仕事のやりくりに苦慮しているなどの問題点が話し合われました。

☆「家」:

 夫婦別姓制度についても、意見の交換がなされました。実際不利益を被っている状況など紹介され、特に教官については問題が大きいことが報告され、「家」制度の見直しについて勉強していく必要性が話し合われました。

おしまいに

多忙な勤務の中で、地域社会との関わりをもち、自立した生き方を求めていきましょうと再会を約束して終わりました。 最後になりましたが 岩手大学の人々は、男性も含めて、とてもあたたかく仲良く働いてくださっていました。とくに嬉しかったのは、地球物理学教室出身の井上龍義さんが組合の委員長として活躍なさっていて、迎えてくださったことでした。


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