2020.4
吉村洋介
化学実験法II 問題集 統計・検定・不確かさ 解説

問 8

8.JIS規格に定められているホールピペットの許容誤差は、 ピペットの容量が10 mLであれば0.02 mL、20 mLであれば0.03 mLである(JIS R3505)。 市販の10 mLピペットを2回用いて20 mL測り取るのと、20 mLのピペットを用い1回で測り取るのとでは、 誤差はどちらが大きいだろうか。


解答例

通常の条件を考えると同じピペットを使うので、 10 mLピペットを2回使って20 mLとれば、誤差は2倍になり0.04 mLになる。 したがって、20 mLのピペット1回で測り取る方が、 誤差は小さい。

もしピペットが潤沢にあって、 1回目と2回目で、異なる10 mLピペット使うなら、 誤差は \(\sqrt{2}\) 倍で 0.028 mL。 10 mLピペットを2回使った方が、 若干誤差は小さくなる。


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