銅アンモニアレーヨン糸を作り、また種々の染色を行う。
【建染め】
(A)インジゴ |
(B)アントラレッドB |
(C)メチルオレンジ |
(D)ピクリン酸 |
(E)ローズベンガル(赤色105号) |
(F)クリスタルバイオレット |
(G)メチレンブルー |
(H)アリザリン |
インジゴ(あるいはチオインジゴ)は還元されると溶解度の高いロイコ型となる。 ロイコ型のインジゴは容易に空気酸化を受けて元の不溶性のインジゴになり色落ちしなくなる(染まる)。
木綿などはそのままでは染まりにくいので、媒染剤で処理して水酸化アルミニウム等を木綿に吸着させ、 水酸化アルミニウム等に色素を吸着させる、媒染という手法が取られることがある。 今回用いるアリザリンは天然染料として用いられるアカネ(茜)の主要成分で、媒染染料として古来有名なものである。 媒染で色落ちしにくくなるとともに、使用する媒染剤によってさまざまな色調が得られる。 また媒染には、染色液に浸してから媒染剤の処理を行う(後媒染)などさまざまな手法が行われている。
この課題は、衣食住の「衣」に関する課題として構想し、 高校までの化学で出会う実験から拾い上げて、 当初は「レーヨンの製造と染色」という課題名で実施し、 アンモニアレーヨンとインジゴの建て染めで構成していました。 しかし実際に実施する中で、 学生諸君そして当方の興味の方向に引きずられ、 紆余曲折を経たのち、今の形になっています (ナイロンの重合をやりたいという学生のいた年は、 塩化アジポイルとヘキサメチレンジアミンの界面重合をやったこともあります)。 話が長くなるので、この課題の詳細については、 下記サイトを参照ください。