この3月、長年にわたって、職員組合に貢献してこられた方々を、多数送り出すことになりました。今回のいちょうでは、地鉱の冨田さん、生物物理の山岸さん に、メッセージを寄せていただいています。
いつまでも若いつもりでしたが、生まれてから現在までの時間は63年の歳月を刻んでしまいました。大学の規則で、退職となり、組合員の皆さんをはじめ、理学部の構成員の皆さんと毎日一緒にあゆむことが出来なくなりました。さびしい気持ちがないと言えばうそになりますが、新しい世代に交代して、京大職組理学部支部も活性化できるわけですから、喜ばしいことです。
このように思えるのは、若い力が支部活動の中心をしっかりと支えているからです。しかし、手放しで喜ぶには少し無理があるようです。何処に無理があり、どうすればこの無理をかわして、力を強めることが出来るかを僭越ですが考えて見ました。
無理があるというのは、やはりまだ組合に加入している若手が少ないということです。20代から30代の職員・教員の30%以上が何とか組合に加入している状況を作り出していないのではないでしょうか。まず組合は次を担う若手が結集してお互いに仲間を作り、お互いの状況を理解しあうことが何より大切だと思います。
今理学部の状況は、教室と教室の間で若い人達の間の交流が殆どないと思いますが如何でしょうか。忙しいのは判ります。しかし、忙しさを理由に大切なものを失っている、そのことが自らをますます袋小路に追い込んでいると思うのは間違いでしょうか。私は、組合に結集している若い人が、組合に結集していない若い人と積極的に交流して、意見を交換し、お互いの状況を理解しあう活動を、積極的に押し進めていただきたい、そして、組合員の仲間を増やしていただきたいと思います。
そのためにぜひ一歩を踏み出して欲しい。それが自らの活力の源泉となると信じます。頑張ってください。
32年と9ヶ月間、組合員として皆さんと一緒に活動できたことは、何よりも良い体験でした。そしてたくさんのことを学びました。心から感謝すると共に、心から御礼を申し上げます。
一方では、皆さんに不快感を与えたり、無理強いをしたりして御迷惑をかけたことが多々あったことと思います。ここで、深く御詫び申し上げます。
最後になりましたが、組合員の皆さんの益々の発展を祈念致します。