1次元流体についての低次元な話 参考文献
2006.9.12.
参考文献
- D. J. Korteweg, Nature, 45, 152 (1891).
なお J. S. Rowlinson が、van der Waals の学位論文を収めた本
(J. D. van der Waals, "On the continuity of the gaseous and liquid states,"
edited by J. S. Rowlinson, Elsevier 1988。この本は Studies in statistical mechanics
のシリーズの 14 巻に当たります)の巻頭のエッセイに書いているところによると、
Lord Rayleigh も独立に状態方程式を導いたとのことです。
しかしぼくには引用された箇所に、Rayleigh によるそうした言及を見出すことができませんでした。
- F. Zernike and J. A. Prins, Z. Phys. 41, 184 (1927).
- L. Tonks, Phys. Rev. 50, 955 (1936).
ちなみにこの論文は2次元の流体を主眼にしていて、
2次元剛体円盤流体の第3ビリアル係数が議論されたのは、
この論文が最初のようです(Tonks は GE の研究所の人で、
当時行われていたタングステン基板上のセシウムの吸着層の研究が、
この研究の動因となったようです)。
また剛体棒流体(Tonks は線状気体 linear gas と呼んでいます)の状態方程式は、
接触距離の密度から、ビリアル方程式を用いて導かれました。
- F. Zernike, in "Handbuch der Physik," vol. 3, Springer 1929.
- L.S. Ornstein and F. Zernike, Proc. Akad. Sci. (Amsterdam), 17, 793 (1914).
- J. Frenkel, "Kinetic theory of liquids," Dover 1955.
1946 年に Oxford University Press から出版された英訳のリプリント。原著は 1943 年に出版。
- J. K. Percus, "Exactly solvable models of classical many-body systems," in
"Simple models of equilibrium and nonequilibrium phenomena (Studies in statistical mecanics vol. XIII,"
ed. J. L. Lebowitz, North-Holland 1987.
- Y. Yoshimura, Ber. Bunsenges. Phys. Chem. 95, 135 (1991).
- Y. Yoshimura, Ber. Bunsenges. Phys. Chem. 96, 558 (1992).
- Y. Yoshimura, J. Phys. Soc. Jpn. 68, 1917 (1999).