「中性子回折と液体構造」のお話について

ここで紹介するのは12年前、1994年1月8日に開催した、第6回高圧物理化学フォーラムでの 三沢正勝さんの講演記録に若干手を加え、HTML 化したものです。

液体のX線や中性子回折による構造の研究は長い歴史を有し (初期の研究については 川北公夫さんの総説参照)、 日本でも活発に研究がおこなわれています。 しかし、そのそもそもの所から、初心者にも分かりやすく説いた文書はあまり見当たらず、 またそれぞれの研究者の所属するリーグの垣根に遮られてか、 必ずしも情報の流通がはかばかしくないように見えます。 ここで紹介する三沢さんの講演は、 中性子回折の基本的なことから始まって、 分子性液体の構造解析、 さらに気液の長距離秩序について、 けれんみなく平易に説かれたもので、今日的にも教えられるところ多いものであると思います。 この講演の記録が、液体構造、また広く液体の化学一般に関心を寄せる方々の参考になることを願います。

また最後になりましたが、この文書の公開を快諾いただいた三沢さんに謝意を表します。

2006年9月28日
吉村洋介

追伸:
ここでの三沢さんのお話には、
M. Misawa, J. Chem. Phys. 91, 5648 (1989)
H. Akatsuka, M. Misawa, T. Fukunaga, U. Mizutani, and M. Furusaka, J. Chem. Phys. 107, 3080 (1997)
の論文が参考になるでしょう。


中性子回折と液体構造

第6回京都高圧物理化学フォーラム はじめに

第6回京都高圧物理化学フォーラム おわりに


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