1990年に化学教室の学生実験の分析化学に関する課題・方式が大きく変わりました。 ここでは合金の分析の課題について、90年の改訂で目指したものの紹介を中心に、それ以降の改変を加味してまとめておきます。


2004.5.11.

「合金の分析」ノート

吉村洋介

はじめに

化学は多彩な物質の姿をその成分・質の面から理解する学問といえ、物質の元素組成は、化学にとってもっとも基本的な知見といえましょう。 そこで未知試料に対し系統的な全分析を行うことが、多くの大学で3回生レベルの分析実験の総仕上げの実験として実施されてきました。 未知試料としては岩石やセメントを用いたりする所もあるようですが、当化学教室では現在、洋白(nickel silver。洋銀とも。銅・亜鉛・ニッケルを主成分とする合金)を題材に、未知試料に対する系統分析を行っています。

目次


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