溶液中に存在する少量の化学成分を同定し、定量するための感度のよい簡便な手法として、可視・紫外領域における光吸収を利用した方法がある。 ここではまず(1)目視による手法及びそれを改良した写真画像解析(ここでは単に比色法と呼ぶ)と (2)波長領域・分解能と定量性・感度を格段に高めた分光光度計を用いる手法(ここでは吸光光度法と呼ぶ)で、 水中に微量(ppmオーダー)含まれる鉄の定量を行う。 その後吸光光度法を用いて水中の微量のアルミニウムの定量、そして酸塩基指示薬の酸解離挙動の検討をおこなう。 実験に先立って、資料編のII-9<可視・紫外吸光光度法による濃度測定>とII-10<CHEMUSB4 分光光度計の操作法>を読んでおくこと。 資料編II-19 <明るさと色光の表現>にも目を通しておくことが望ましい。